看護師

家族の対応のカギ

男性

心の叫びに耳を傾ける

うつ病の症状の特徴の一つに表情の変化があります。最近、心から笑っていない、楽しそうに見えない、外見にかまわなくなった等が周囲の人が変化に気づけるポイントです。いつもと違う様子に気が付いた時には、どうしたのか、何か辛いことがあるのかなどと声を掛け、一人で抱えこなせないようにします。本人の気持ちを吐き出させるような接し方を心掛け、家族が辛い気持ちを受け止めてあげることが重要です。表情が冴えない、涙ぐむところを見て、どうしてなのかという気持ちから、家族が原因に関してとことん探ろうとしたり、厳しい口調では、本人を追い込んでしまう場合があります。しかし、辛い気持ちを外に吐き出せさせてあげることが、本人にとって何よりのストレス軽減になります。ですから、辛く悲しい気持ちでいる自分を表現できたということを認めてあげる接し方をすれば十分な対応です。そして、家族もうつ病による症状で辛いという気持ちをわかっていることを伝え、安心感を与えることが大事です。また、食欲がないというのもうつ病の症状の特徴になります。焦って無理に食べさせようとしても、食べられるわけではありません。まずは、何を食べたいのか、何なら食べられるかを聞いていくことが大事です。希望がなければ、好物や柔らかくて飲み込みやすいもの、たとえば、おかゆや豆腐、スープ類などを中心に作ります。加えて、さっぱりとした酢の物や果物などを勧めるようにします。栄養価の高いアイスクリームやセリータイプの栄養補助食品などもあるので、上手に活用していくことが大事です。脱水症状を避けるために、水分はたくさんにとるように注意しておきます。そして、最もうつ病で多いのが不眠です。まず、眠れないという本人の気持ちを受け止めてあげる接し方が大事になります。眠れないのは辛いことだと一度受け止めるようにします。眠るためには、一人ひとりが知らないうちに習慣となっている儀式があります。眠る前に歯を磨く、トイレに行く、翌日の着替えを準備するなどです。これらをうまくサポートしてあげる接し方を心掛けることで、眠りへのケアになります。