看護師

気持ちの共有を

レディ

励ましでなく回復を保証

うつ病の疑いがあり、医療機関を受診するとき、家族はどうしても、本人の精神的な異変よりも、目に見える体の変化に目が向きがちですが、精神科では、両方に目配りをします。また、うつ病を引き起こす可能性のある病気や薬物があることもわかっているので、心当たりがある場合には、受診時に医師や看護師に伝えることが大事です。医師の役割は、正しい診断と適切な治療をすることであり、看護師の役割は、生命力を高め、日常生活の支援をすることです。看護師は、患者の気持ちを支えるために看護を組み立て、患者の持っている力をもとに、どれだけ生命力を高められるかに心を砕きます。本人の気持ちを理解し、変化をとらえる役割があるので、細かいことでも伝えていくようにすることが大事です。そして、医師からいよいよ診断結果の説明を受ける時に、家族にとって大切なのは、本人に起きている状態を正しく理解することです。うつ病はとても辛く、本人は自分であって自分でないと感じたり、記憶がなくなることもあります。うつ病になってしまったことを家族は、自分の接し方が悪かったのではないか、そんなに辛い気持ちを抱えていたことに気づけなかったと考えこんでしまうこともあります。そのため、病院を受診する前に、うつ病は家族にとっても辛い病気であることを理解しておくことが必要です。加えて、うつ病は治療をすれば必ず治ると信じておくことが大事になります。本人にも安心して治療を受ければよくなるという接し方を継続していくことが大事です。家族が治るから安心してという接し方をするだけで本人はとても救いになります。自分の気持ちを理解してくれている家族がいるということは、うつ病の回復を早めてくれます。この時、治るから頑張ろうという言葉は必要ないです。うつの人はもう十分頑張った結果、そうなってしまったわけですから、励ましではなく、必要なのは、必ずよくなるという保証です。それを肝に銘じておく必要があります。さらに、病院の受診時には、たくさんのことを言われても、本人はすべてを理解できるような状況ではありません。理解できないと感じること自体がストレスにもなるので、何もせずにゆっくりと休めるような環境づくりと接し方をしていくことが重要です。受診前にもし、うつ病だと診断された時も頭に入れ、覚悟を持ってのぞめば安心です。